依頼者:アメリカ在住日本人(被相続人の子)
被相続人:日本在住日本人
1. 事案
相続人は、20年以上前に、被相続人と離れて暮らすようになり、長らくアメリカに居住していました。
相続人は、最近になって、被相続人が日本で亡くなったことを親族から知らされました。相続人は、これまで交流がなかった被相続人を相続する意思がなく、相続手続から速やかに離脱することを希望していました。
2. 課題
相続人は、子どものころからアメリカに居住されており、日本の相続制度や手続に不慣れであり、また海外からは申立てに必要な戸籍謄本等の書類の取得が困難であるため、日本で自らの代理人として活動する弁護士を必要としていました。
3. 当事務所の対応
相続人は、日本語よりも英語でのコミュニケーションを希望されていたため、相続放棄の制度や手続についての説明や経過報告等はすべて英語で対応致しました。
相続について管理清算主義を採用するアメリカでは相続放棄の制度自体が存在しないため、まず、なぜ相続放棄の申述が必要となるのかということから説明し、理解していただく必要がありました。
4. 成果
本事案の相続放棄の申述の申立ては問題なく受理され、受任から2か月程度で手続を完了させることができました。
5. 依頼者の声
阪口英子先生
この度は大変お世話になりましてありがとうございました。
認知済みの子二人の父親が死亡し、先方のご長男から連絡をいただきました。
海外に46年間住んでおりまして、少し前にタイミング良く阪口先生のセミナーにzoomで参加させていただきました。
すぐに連絡をとり手続きに入りました。
大変スムーズに運び死亡のことを知ってから3ヶ月以内に無事手続きを(財産放棄)完了していただきました。
阪口先生のご親切で配慮のある適確なご指示のもと、何の心配もなく安心してお任せできましたこと心より感謝申し上げます。