解決事例/依頼者の声

Cases&Voice

国内口座を持たない海外在住相続人のために相続預金に関する相続手続の一部をサポートしたケース

  • 依頼者の声あり
  • 海外在住の相続人の日本の相続サポート

依頼者:イギリス在住日本人(被相続人の子)

被相続人:日本在住日本人

1. 事案

依頼者のお母様が逝去され、依頼者を含めた相続人全員で遺産分割協議を行い、その合意は円満に成立しました。しかし、いざ相続人全員で作成した遺産分割協議書を呈示し相続預金の払い戻しを受けようとしたところ、依頼者が指定した海外の銀行口座への送金を金融機関から断られてしまい相続手続が途中で停滞してしまいました。

2. 課題

海外居住者である依頼者が新たに日本国内の金融機関で口座を開設することは非常に困難であるため、依頼者に代わって相続預金の払い戻しを受ける国内口座を用意する必要がありました。

3. 当事務所の対応

相続預金は日本居住の相続人が取得し、依頼者には代償金が支払われるという内容の遺産分割協議を巻きなおすことも検討しましたが、相続人の中には体調を崩して療養中の方もおられたため、一から書類を作り直して負担をかけることは回避したいという依頼者の希望に沿い、弊事務所が依頼者の代理人となり、代わりに相続預金を受領することとしました。依頼者から相続預金の受領権限等を授与されていることを明らかとする金融機関用の委任状を作成し、これにイギリスの領事館のサイン証明を取得したものを提出するなど金融機関への対応を行いました。

4. 成果

金融機関によっては、依頼者だけでなく、他の相続人に対しても、追加書類の提出等を求めてくるところもありましたが、ご病気の相続人に負担をかけることのないよう弊事務所が交渉し、できるだけ簡便な方法で手続きを進めることができました。

5.依頼者の声

 

私が弁護士に依頼するしかないと思ったのは、2行に分けて入っている私の分の遺産を、兄嫁が海外の私の口座に送金しようとしたときに、2行ともが送金を拒否したからです。兄は末期癌患者です。その為に兄嫁に手続きを頼んでいたのですが、そのことも海外送金を難しくした理由の一部のようです。それにしても、日本の海外送金事情がこんなに難しくなっているということを知りませんでした。海外送金は一度に限られた金額で、それもどの銀行でもできるわけではないということでした。が、兄にこれ以上のことは頼めませんでした。

そんな時に、兄がネットで本町国際綜合法律事務所のことを見つけて、知らせてくれたので、早速ZOOMミーティングで依頼した次第です。

阪口弁護士は、両銀行からの時に細かすぎたり、人情を無視したりする要求を忍耐強くクリアして下さり、私の方への連絡も実に綿密に、分かり易く事情説明をして下さいましたので、いい弁護士さんに頼んでいるから、必ず上手く行くからと、安心してお任せしました。

大変お世話になりました。ありがとうございました。

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